学校向け交通安全教室
段階的・体系的な交通安全教育を行う
交通安全教育は、自他の生命を尊重し、交通社会人としての責任を自覚し、ルール、マナーを遵守し、相手の立場を尊重できる思いやりを持った人財を育成するために、人の成長過程に合わせて、生涯学習として促進することが必要です。
幼児
幼児に対する交通安全教育は、基本的な交通ルールを守り、正しい交通マナーを実践する態度を身につけさせるとともに、日常生活において安全に道路を通行するために必要な基本的な技能及び知識を習得させることを目標とします。
小学生
小学生に対する交通安全教育は、歩行者及び自転車の利用者として必要な技能と知識を修得するとともに、道路における危険を予測し、これを回避して安全に通行する意識及び能力を高めることを目標とします。
中学生
中学生に対する交通安全教育は、日常生活おける交通安全に必要な事柄、特に、自転車で安全に道路を通行するために必要な技能と知識を十分に習得させるとともに、道路を通行する場合は、思いやりをもって、自己の安全ばかりでなく、他者の安全にも配慮できるようにすることを目標とします。
高校生
高校生に対する交通安全教育は、日常生活における交通安全に必要な事柄、特に、自転車の利用者として安全に道路を通行するために必要な技能と知識を習得させるとともに、交通社会人として交通ルールを順守し、自他の生命を尊重するなど責任をもって行動できる健全な社会人を育成することを目標とします。
高校3年生には、若者の交通事故の実態、交通事故加害者や被害者の実態の周知に重点を置き、運転者としての社会的責任を自覚させ、安全意識を高め、著しい速度超過、飲酒運転など悪質・危険な運転の防止を図ります。
成人
成人に対する交通安全教育は、運転免許取得時及び免許取得後の運転者教育の中で実施します。教習所における運転者教育では、公安委員会で示された教習の標準に基づいて実施されます。
免許取得後の交通安全教育では、公安員会の実施する更新時講習の他、運転者が所属する各企業、団体等の安全運転管理者、運行管理者等が、実施する交通安全教育が中心となります。
弊社では、免許取得時の教習及び企業における交通安全教育・研修等を通して、運転者として「かけがえのない生命を守る」ことをテーマに、交通安全意識、正しい交通マナー、安全運転に必要な知識、技術、特に危険予測・回避能力の向上、運転者の心理特性・自己理解、さらに、交通事故被害者等の心情など交通事故の悲惨さ、社会的責任の自覚、人生に及ぼす影響などを取り上げた教育を実施しています。
高齢者
高齢歩行者に対する交通安全教育は、加齢に伴う心身機能の変化が歩行者、自転車利用者としての交通行動に及ぼす影響への理解と特に、いままで交通安全教育を受ける機会の少なかった高齢者を中心に、道路及び交通の状況に応じて安全に道路を通行するために必要な技能及び交通ルール等の知識の習得を図るほか、夜間の交通事故防止に効果の高い反射材の活用など推進し、高齢者自身による主体的な交通安全活動を通して交通事故被害者にならないようにします。
高齢運転者に対する交通安全教育は、自己の運動機能、反応動作、視覚機能等の変化や自動車の特性等を再認識させ、認知機能の低下と運転との関連性について理解を深め、逆送事故防止や暴走事故の防止に努めます。
幼児向けの交通安全教育
保育園・幼稚園の園児さん対象の交通安全教室(無料)を行っております。
どのようにしたら道路を安全に通行できるか?
信号の見方、横断歩道・見通しの悪い場所での安全確認の方法、道路の正しいあるき方、わたり方、自動車の死角体験、急な飛び出しの危険性や身近にある危険を小さなお子様にもわかりやすく理解していただけるように、サルやうさぎなどの着ぐるみキャラクターを用いて、実演を行う中で、視覚を通して理解を深め、歩行訓練等を実施する参加型プログラムです。
「自動車学校の施設で実施」・「保育園・幼稚園で行う交通安全教室」があります。ご要望、課題に応じて、講習内容・講習時間などは個別にご提案いたします。
お電話でお問い合わせください。
家庭における幼児に対する交通安全のポイント
「自動車のなかに子供を1人で置きっぱなしにしてはいけない」
チャイルドシートに座っているかどうかにかかわらず、自動車のなかに子供を1人で置きっぱなしにすべきではありません。子供を自動車に1人で置きっぱなしにすると、以下のいずれかが起こる可能性があります。
- 自動車の中の温度は数分のうちに致命的なレベルに達し、子供が熱中症で死亡することがある。
- 子供は、パワーウインド、サンルーフあるいはアクセサリーによって首が絞められ、死亡することがある。
- 子供がギアを入れ、自動車を始動させることがある。
- 自動車の外であっても、チャイルドシートに座らせたまま放置しないこと。
- 子供がチャイルドシートで寝ていたら、そのまま子供を自動車のなかに1人で置いておきたい気持ちになるかも知れないが、これは危険な行為である。
- 子供がチャイルドシートから転落したり、チャイルドシートそのものが落ちたりすることがある。
- 子供が眠る最善の場所は安全なベビーベッドのなかである。
小学生向けの交通安全教育 プログラム
小学生を対象とした交通安全教室(無料)を行っております。
どのようにしたら道路を安全に通行できるか?
信号の見方、横断歩道・見通しの悪い場所での安全確認の方法、道路の正しいあるき方、わたり方、自動車の死角体験、急な飛び出しの危険性や身近にある危険を小さなお子様にもわかりやすく理解していただけるように、サルやうさぎなどの着ぐるみキャラクターを用いて、実演や自転車シミュレーターを活用し視覚を通して理解を深め、歩行や運転訓練を実施する参加型プログラムです。
「自動車学校の施設で実施」・「小学校で行う交通安全教室」があります。
お電話でお問い合わせください。
家庭における小学生の交通安全教育のポイント
小学生の交通事故の状況
小学生は、幼児期に比べて小学校での活動や、自転車の利用などの行動範囲が著しく広がり、また高学年になると、保護者から離れて道路において単独でまたは複数で行動する機会が増えます。
小学校の交通事故の特長は登下校時と放課後に集中しており、自宅から500メートル圏内での事故が多く発生しています。この事からも、特に通学路周辺の交通事情を把握しておくことが、とても大切になっています。
低学年ポイント
常に道路の安全な歩き方、安全な横断の仕方を習得させる事が大切です。
内容は、幼児のポイントと同じです。ただ、通学路周辺の交通事情をお子さまとともに確認する作業が必要でしょう。言うまでもなく、まだ小学校までの道路を歩いた事のない保護者のみさんには、出来るだけ早く歩いていただき状況の確認をおすすめします。そのうえで、お子さまに「あそこは、横断歩道がないのにどうして渡っているの?」というように、話あっていただきたいと思います。道路には、信号機のあるところ、横断歩道のないところなどいろいろです。
お子さまの目の高さに合わせて、一緒に交通安全を確認して歩いてみましょう。きっとお子さまが、どのように見えているかを発見することでしょう。
高学年のポイント
高学年では、低学年でのポイントを繰り返し行うことが必要ですが、自転車利用も多くなる事から、自転車の安全な乗り方について確認しましょう。道路交通法では、「自転車は車輌の一種」です。道路を通行する時は、車輌として交通ルールを守り、交通マナーを実践していかなくてはなりません。
小学校一年生の登下校時の交通安全
入学する前でも、入学した後でもよいので、ぜひやっていただきたい内容です。
親から見ればしっかりしてきたと思っても、小学校一年生と言えば、交通安全という点からみれば、まだ幼児と同じであると考えていただきたい。登下校時の交通安全を守るには保護者が付き添うのが一番ですが、それはなかなか難しいのが現状なので、本人に交通安全の意識を持たせてください。
そのためには、一度でもよいので、保護者が付き添って登校なり下校なりし、その時に、横断歩道の正しい渡り方などをしっかり教えてください。ここは危ないので気をつけようとか、急に飛び出さないようにしようとか、そういった類のことです。
ただし、本人に言い聞かせても、両親が交通規則を守っていなければ、それをまねてしまうので、普段から守るように気をつけてください。
子供の交通安全
- 歩道の縁石にぴったり付けていない自動車には大人でも子供でも乗り降りしないこと。
- 保護者は正しい交通安全の習慣を実践すること。(子供は真似をする)
- 降車する場所には駐車しないこと。
- 子供を一人で駐車場に入れないこと。必ず保護者が付き添うこと。
- 駐車場で子供をピックアップする場所として使用しないこと。
- 駐車場ではそろそろ運転すること。
- 横断歩道を使うこと。自動車やバスの間を横切らないこと。
- 子供が自動車の前後を横切ることがあることに運転手は注意すること。
- 入学する前に、子供と一緒に安全と思われるルートを数回にわたって歩くこと。
- いちばん安全なルート(交通の状況、道路の死角、通る道、考えられる危険)を子供に教えること。
- 正しい交通安全の習慣を実践し、どこのルートを通るか子供が正確に理解しているか確認すること。
- 道草をすることなく、決められたルートを通る必要性について、よく話すこと。
- 幼稚園の園児は決して一人で道路を歩行させないこと。保護者や兄弟と一緒に歩行させること。
- スクールバスのバス停までは保護者が付き添うこと。(指定した時間の5分前までにバス停に到着していること)
- 学校の近くで自動車を運転するときは、細心の注意を払うこと。
- 二重駐車しないこと。
- 路地を車の近道として使用しないこと。
通学バスの交通安全
学校の統廃合によって、通学バス(スクールバス)で通学する児童が多くなってきました。通学バスを利用するときの交通安全について、以下は、保護者への安全に関する助言です。
- 子供が物を途中で落とさないように、持ち運ぶ物はバックパックまた通学カバンに全部入れるようにすること。
- 運転手が簡単に見分けられるように、子供には、明るくてコントラストのハッキリした色の衣服を身につけるようにすること。
- 歩いてバスの到着予定時刻より前にバス停に到着できるように、時間どおりに家を出るようにすること。走ると危険である。
- 信頼できる大人がバス停には朝夕いるようにすべきである。
- 子供には見知らぬ人については用心するように注意しておくべきである。
- スクールバスの停留所では、子供には安全に関する以下の助言を教えておくべきである。
- バスに乗るために少なくとも5分は早く来ておくこと。
- バスの運転手が子供を見失う可能性のある盲点がある。正面の危険区域:バスの前の近くを歩くのは安全ではない。バスの前を横切る場合は、大きく5歩離れるべきである。側面の危険区域:常にバスの側面から大きく3歩離れるべきである。後部の危険区域:スクールバスの後ろを決して歩いてはいけない。
- バスから降りたら大きく3歩離れて歩く。(走ってはいけない)
- バスが近づいてきたら、歩道の縁石から少なくとも大きく3歩離れる。
- バスに乗るために決して走ってはいけない。
- バス停に行く途中で歩道のない道路を歩く場合は、道路の右端を歩く。
- 道路に入らないようにし、そしてバスが停止するのを待ってバスまで歩く。
- バスの前を横切るときは、子供がバスの運転手の目を見ることができることを確かめる。
- バスに乗るために道路を渡る場合は、常に左と右そして再び左を確かめる。
- バスから降りるにあたっては、手すりを使用する。
- バスの手すりやバスのドアに引っかかる可能性のあるもの(衣類にぶら下がっているもの、フードの引きひも、ほどけた靴ひも、キーチェーンあるいはバックパックのひも)がないか確認する。
- バスの下や近くに何かを落とした場合、バスの運転手に連絡するまで、それを拾い上げてはいけない。
- バスに何か忘れた場合、それを手に入れるためにバスを追いかけて走ってはいけない。
- バスの車輪から離れ、バスが移動するのを待つこと。
高校生の交通安全教育 プログラム
交通社会の中の高校生
交通安全教育は、生涯にわたって体系的に行われることで効果があがります。
なかでも新しい交通手段を使い始めるときに行う交通安全教育は特に重要となります。高校の3年間でいえば、行動範囲が広がる中で自転車の利用頻度も高くなり、さらには、移動手段として新たに、二輪車、四輪車が加わってきます。
自転車等の活用の仕方が変わる時や新しい交通手段を使い始める時など、最適なタイミングで交通安全教育を行うことは、生徒様ご自身の生命や周りの生命を守る上でも、また、モラルの高い安全な交通社会人として成長し、ご自身の人生(キャリア)を守る上でもきわめて重要となります。
どんな事故が多いか(事故形態)
高校生年代は、高齢者とともに、交通事故が多く発生している年齢層です。15~19歳の死亡原因を見ると1位は、自殺 2位不慮の事故 3位悪性新生物となっています。(厚生労働省平成22年)
また、高校生年代は、次の交通事故が多く発生する時期です。
1.移動範囲が広がり、自転車の活用度が高くなることで増える事故 ⇒ 一年生
2.四輪車に同乗中の事故 ⇒ 二年生
3.新しい交通手段を使い始めてからの事故(二輪車・四輪車)など ⇒ 三年生
これらの事故形態に即した学年に最適なタイミングで具体的な交通事故を予防する交通安全教育を行うことは、生徒様の生命を守る上で極めて重要です。
交通安全教育で大切なこと(プログラムの意図)
交通安全教育における事故防止では、車(自転車・二輪車・四輪車)の運転操作の仕方に注意や関心が向けられがちです。
自転車や自動車(二輪車・四輪車)の運転は、認知→判断→操作というプロセスの繰り返しで行われます。適切な運転操作スキルは事故防止上不可欠ですが、多くの研究から、操作行動の前提となる「認知」や「判断」に影響を与える安全に対する考え方(価値観)や心理状況などをどう認識し、コントロールするかがより重要であることがわかってきています。
また、若者特有の心の動き(リスクを犯す・ルールを破る・欲求不満をぶつける・友人にいいところを見せたい等)や知識不足(危険がわからなかったなど)も認知・判断・操作のプロセスに悪い影響を与える要素として、交通事故の背後要因の一つとなっています。
この教育プログラムは、Keskinen(1996)が提唱している「階層アプローチ(Hierarchical Approach)のモデル」(表1)に基づいて、最も高次に位置付けられている第四層にある「社会生活の技能(自己コントロールを含む)」と安全行動との関係について気づきを啓発するものです。
「この階層アプローチのモデル」では、第四階層「社会生活の技能」は動機、価値など社会生活全般に関わる技能であり、リスクをとるかどうかの行動選択に大きく影響を与えることから、最も高次に位置付けられた技能とされ、車両操作技能、危険予測技能など安全運転に必要な他の技能に対して支配的な機能を有することから、個人の発達において、運転という課題にどのような価値を置くかなど、その個人の運転行動の選択に影響を及ぼすものであるとされています。
このことから本プログラムは、第四階層(価値観・動機・感情)に働きかける教育プログラムという位置付けで実施します。
高校生交通安全教育プログラムのねらい
高校生年代は、中学生のときと比べて、行動範囲が拡大し、交通手段も変化することにともない交通事故が多くなることを自覚していただき、具体的な自転車事故・四輪車同乗中の事故例等から事故に遭わないためのポイントを学習し、さらに、映像などにより視覚を通じ「被害者の痛み」、「加害者の責任」について感性に訴える手法をもって理解を深め、交通社会人として「かけがえのないものを守る」という価値観を育成します。
アジマ自動車学校『高校生交通安全講習プログラム』
- 1年生…交通社会人としての自覚 (かけがえのない命)
- 2年生…交通社会人としての責任 (かけがえのない人生)
- 3年生…交通社会人としての心構え(自他への思いやり)
- 全校生…交通社会人としての自覚 (かけがえのない命・人生を守る)
- 原付安全講習(知識編・技能編Ⅰ・Ⅱ)【講義・技能講習】
要望、課題に応じて、講習内容・講習時間・費用などは個別にご提案いたします。